▼あらすじ
文久二年(1962年)、長州藩士・高杉晋作と、土佐脱藩浪人・坂本竜馬は上海で出会う。それぞれ、新しい時代を作るという理想に燃えていた二人が目にしたものは、イギリスなど列強諸国に虐げられている上海の庶民たちの姿であった。そして、イギリス商人・バリー・ハグレーから美少女・麗華を救ったことから、バリーの恨みを買い、命を狙われるハメになる。バリーは、中国人にアヘンを密売して莫大な利益を得ている悪徳商人。秘密結社小刀会の首領・劉麗仙ともつながっている。そして、列強諸国に抵抗する太平天国の動きが激化するのに伴い、近いうちに最後の大取引を終えて上海から去ろうとしていた。 晋作は、竜馬や麗華と逃げ回るうち、かつての恩師・吉田松陰に生き写しの女性と出会う。洋学者・佐久間象山の弟子であった松陰は、海外渡航を企てた罪により幕府に処刑された学者であり、晋作を励まし続けてくれた人であった。そして、晋作が心を寄せた女性でもあった。松陰に生き写しの女性は李秀成。太平天国軍の実質的な指導者だった。
やがて竜馬はバリーの手によって捕らえれる。どうやら殺されたらしい。晋作は、竜馬の敵討ちのために、自らバリー一派に斬り込む決心をする。
一方李秀成は、実弟である劉と巡り会う。太平天国軍創始者である実父・洪秀全を巡る愛憎が、二人を対立させていた。剣を交える二人。晋作が割って入り、劉を斬る。「松陰先生に生き写しのあなたに、人を殺させたくなかった」と。
李秀成は弟の死骸を前に号令、全太平天国軍が総攻撃を開始する。イギリス軍、太平天国軍入り乱れる中、晋作はバリーを追い詰める。
そこへ、バリーの船を奪った竜馬が現れる。竜馬は、仲良くなったパンダ(!)に命を救われていたのだ。晋作らは船に乗り込み、新しい日本へと出港する。
※「思い切りスチャラカな芝居」をやろうと作られた、時代考証無視のロードムービー的作品。竜馬の性格はひたすらC調で、生真面目な高杉晋作と好対称を成していた。三上演じるバリー・ハグレーは、その後、『エンジェル・アイズ』のバリーハグレーJr.、『夏のランナー』の羽暮研一へと受け継がれる「ハグレー一族(?)」の原点。吉田松陰は実は女性だったという設定は、のちのシリーズでも踏襲された。 |