▼あらすじ
1974年。
閉店間際の清和銀行矢島町支店に、銀行強盗が入る。歌子・ケイスケと名乗るその二人組の手際はあざやかで、成功するかに見えたが、偶然その直後入って来たもう一人の強盗・合田ヨシオによって、すべては狂っていく。銀行は、多数の警官隊に包囲される。
膠着状態が続く中、人質となった銀行員や客の老人と、強盗たちの間に奇妙な連帯感が生まれる。そんな中、ヨシオは、銀行強盗に入った理由をポツリポツリと語り出す。「大人」に裏切られた「若者」の姿がそこにあった。
やがて、警部補・山下が説得工作のために乗り込んでくる。だが、特攻帰りの山下には「島を買いたい」「佐藤栄作のノーベル賞受賞を阻止したい」などと強盗の理由を語る歌子たちのことが理解できない。戦争を知る世代である山下、そうではない歌子たち、そして客の老人……それぞれの世代は、決して、分かりあえないのかも知れない……。
一瞬の隙をついてピストルを奪い、強引に説得をしようとする山下。銃撃戦の末、ケイスケとヨシオは命を落とす。山下は、もし強盗たちが自首に応じない時は、機動隊を突入させるよう指示していた。
最後まで、お互いを拒否し続ける歌子と山下。やがて、機動隊が突入、激しい銃撃戦が起こって……。
※マキノが最も深い思い入れを持つ70年代を舞台にした、M.O.P.版『狼たちの午後』。途中銀行に乱入するDJ役に当時YTVアナウンサーだった結城豊弘氏を起用、劇中の実況中継もすべて本職のアナウンサーが読み上げた。救いのないラストシーンは、M.O.P.では異色といえる。 |